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とある原子核実験のブログ
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原子核、素粒子実験で用いられているNIMモジュールのveto回路には実は落とし穴が存在する。
10ns(モジュールによっては20ns)以内の時間前にアサートされたvetoは適用されない。
つまりぎりぎりのタイミングでvetoをかけようとしてもうまくかからない。
これに気づいたのが1週間前。
TDCのデータを100,000 eventとるテストをしていると、1個か2個ミスデータが出る。
オシロで気長に見ていると、タイミング的にはばっちりvetoがかかっているのにoutputが出ている場合があった。
解決法として2段階でvetoをかける手がある。
1.vetoをかけたいシグナルを2つにわける。
2.ひとつをGateGeneratorで幅を持たせて、もうひとつをdelayさせる。
3.その2つをコインシデンスさせる。
これはタイミングを数十ps以内で合わせる際によく使われるテクニック。
この際、各々にvetoをかけると、かなりぎりぎりのタイミングでもうまくかかるようになる。
問題は回路がかなり複雑になってしまう点。何やってるか自分でもわからなくなる。
もし必要な時があればお試しあれ。

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